Q&A
よくある質問
よくいただくご質問と回答を掲載
多くの患者様には様々なお悩みやご不安がございます。皆様のご質問と回答をこちらで一覧で見られるようにいたしました。直接聞きづらいことの回答が見つかる可能性もありますので、ぜひご覧ください。当院に通われている方はもちろん、歯医者選びにお悩みの方もお気軽にご相談ください。患者様一人ひとりに寄り添うため、診療内容のご不明点を幅広く記載しております。
おなかの赤ちゃん
Q
私は、むし歯が多いです。赤ちゃんもむし歯になりやすいですか?
A
むし歯になりやすい歯並びや、歯の質、唾液の性質など、遺伝的なものも確かにあります。それよりも、赤ちゃんが育つ環境に左右されることが多いものです。家庭での食事や飲み物の与え方、歯みがきなどの生活習慣が赤ちゃんのむし歯をつくります。またむし歯菌はお母さんから赤ちゃんに伝播することが多いですので、妊娠中におかあさんの食生活の習慣の見直しを行い、赤ちゃんが生まれてから困らないようにしましょう。また、妊娠中の歯周病も胎児への影響が報告されています。妊娠中でも歯科受診は可能ですので、安定期に歯科にて妊婦歯科健診を受け、むし歯や歯周病などがあれば早めに治療しておくことをおすすめします。
Q
妊娠中に赤ちゃんの歯を丈夫にするには何を食べればいいのでしょうか?
A
歯の栄養には、カルシウムだけでなく、タンパク質、リン、ビタミンA・C・Dの栄養素を含む食品をバランス良くとることが大切です。カルシウム(ひじき、チーズ、しらすぼし)とリン(米、牛肉、豚肉、卵)は、歯の石灰化(成熟して固くなること)のための材料に、タンパク質(あじ、卵、牛乳、豆腐)は歯の基礎となり、ビタミンA(豚、レバー、ほうれん草、にんじん)は、歯の表面のエナメル質の土台となり、ビタミンC(ほうれん草、みかん、さつまいも)は、もう一層下の象牙質の土台となり、ビタミンD(バター、卵黄、牛乳)はカルシウムの代謝や石灰化の調節役となります。なお、現在の厚生労働省の食事摂取基準では、妊娠中はカルシウムの吸収率が高まることから、妊娠中に必要なカルシウムの1日の所要量は成人女性と同じ600~700mgです。
Q
赤ちゃんの歯はいつからできるのですか?
A
妊娠7週目頃から乳歯の芽がつくられ、永久歯も妊娠4か月頃にはでき始めます。
産まれたてから2歳頃まで
Q
1歳半の子どもです。歯みがきをいやがります。いい方法はありますか?
A
この年齢では、歯みがきをいやがる場合が多いのでやさしく話しかけたり、楽しい歌を歌いながら笑顔でみがいてあげてください。保護者の方も一緒に歯みがきをするといいでしょう。また、寝かせみがきをする時は、時間をかけずに効率よく行うことです。大切なことは、毎食後に歯みがきをする習慣をつけることです。沐浴を嫌がる赤ちゃんでも保護者の方はいろいろと工夫して毎日お風呂に入れ、体を清潔に保ちます。お口の中も体の一部です。毎日きれいにする習慣をつけましょう。なお、大人のみがく力が強すぎて痛かったり、上唇小帯という上の前歯に張り出しているすじ状の部分に歯ブラシが当たっても歯みがきを嫌がることがあります。力加減に気をつける、歯肉に強く当てないなどにも注意を払ってください。すじに直接歯ブラシを当てると痛がり、歯ブラシを嫌がるようになります。保護者の指でしっかりと上唇をめくり、小帯(すじ)が見えるようにします。その後、すじをさけて一本ずつ磨くようにします。
歯をみがくことに一生懸命で、子どもが不快な思いをしていないでしょうか?親が歯を磨くことに夢中で子どもに口を開けさせたままだと、唾液が喉にたまり呼吸ができず苦しくなります。一度歯ブラシを口からぬいて、唾液を飲み込むと呼吸が楽になります。これは一例ですが、子どもが何故嫌がるかを考える必要がありそうです。
歯をみがくことに一生懸命で、子どもが不快な思いをしていないでしょうか?親が歯を磨くことに夢中で子どもに口を開けさせたままだと、唾液が喉にたまり呼吸ができず苦しくなります。一度歯ブラシを口からぬいて、唾液を飲み込むと呼吸が楽になります。これは一例ですが、子どもが何故嫌がるかを考える必要がありそうです。
Q
歯みがきはいつから行えばいいでしょうか?
A
乳歯が生え始めたら歯みがきの習慣づけをはじめましょう。まず子どもをあお向けに寝かせ頭を保護者のひざの上にのせ口の中を観察することからです。また清潔な指で口の中を触ることもよいでしょう。特に上唇の裏を触られるのを嫌がります。少しづつ伸ばしてあげると子どもは口をいじられることに慣れてきます。初めのうちはガーゼや綿棒などで清拭してあげればいいでしょう。慣れてきたら乳児用の歯ブラシで1~2回ちょんちょんと歯に触れる練習から開始しましょう。歯ブラシの刺激に慣れてきたようなら、歯を見ながら1本ずつ優しくみがきます。1本5秒位で十分です。強すぎたり、長すぎたりして子どもが嫌にならないように気をつけましょう。上手にできたことをほめてあげることも忘れないでください。また上唇をめくるとミルクのカスがついていることがあります。この部分は唾液による自浄作用が少ないので、ガーゼで拭うなどしてあげるとよいでしょう。
Q
うまくかめないで、丸のみしているようです。大丈夫でしょうか。
A
奥歯が生えそろわない1~2歳代は、咀嚼が未熟でかみにくい食品も多いものです。かんだだけで口から出してしまったり、ためていたり、また食欲のまさった子どもは丸のみをしてしまいます。丸のみが習慣になると、食事時間が早くなり、食の満足感が得にくくなったり、唾液の分泌が減少して口の中の自浄性が低下します。早食いはまた過食につながり、肥満になりやすく、成人期の生活習慣病の原因にもなりがちです。うまくかめないで丸のみしているようでしたら、少しかみやすい食形態に調整したり、かみつぶしやすい煮野菜などをやや大きめにカットして、かむ習慣をつけるといいでしょう。また、食事をゆっくり楽しめるような環境づくりも大切です。
3歳ごろから就学前まで
Q
子どもに大人の歯磨剤を使わせてもいいですか?
A
子どもが嫌がらず、歯みがきをするのであればかまいません。もちろん、うがいができることが条件です。ただ、最初に与えるのは、子どもが使いやすいように工夫され、またむし歯予防のためのフッ化物が入っている子ども用歯磨剤を使用させましょう。磨いた後、うがいは1回だけにして、1~2時間は食べ物や飲み物を口にしないようにしましょう。
Q
むし歯で歯を抜きました。入れ歯が入っています。大人の歯は、ちゃんと生えてきますか?
A
子どもの入れ歯を入れても、子どもの口の中は成長により変化しています。定期的にみてもらって入れ歯の調整やむし歯予防のため、小児歯科専門医またはかかりつけの歯科医にしっかり管理をしてもらうことが必要です。一般的には義歯の下から永久歯はきちんとはえてきます。
Q
銀歯をいれました。体に悪い影響はないですか?
A
ほとんどありません。ただし、ごく稀に金属アレルギーがおこることがありますので、何か症状がでるようでしたらかかりつけ歯科医に相談して下さい。最近のプラスチック製の歯と同じ色の材料は強度も改善され、むし歯の部分だけ削り、審美性だけでなく接着力もよいので、とくに小児では多く使われるようになりました。
小学校低学年
Q
歯並びが悪いといわれました。何か体に悪いことがありますか?
A
重症の場合は、かむ力が弱くなったり、食事がよくとれなくなったりして、消化不良、胃腸障害をおこす可能性があります。また、噛み合わせが左右均等でないことが原因で、顎(あご)の関節に影響が出ることもあります。そうなると、体全体の発育に影響を与えることになります。その他、発音障害が生じたり、むし歯や歯周病になりやすくなったりします。また、8020達成者(80歳まで20本の歯がある方)はきれいな歯並びをしていることからも、歯並びは全身の健康と深く関わっていると考えられています。成長期に一部分の歯のかみ合わせが交叉しているため、骨の成長に影響する場合は、顎の変形などが起きないように早期の矯正治療をすることがあります。
Q
電動歯ブラシは使用してもいいですか?
A
最近では電動歯ブラシも沢山種類が販売されていてかなり良くなってきていますので、使用してもかまいません。ただし、使い方や歯ブラシの回転方法によっては、歯肉が傷ついたり、下がったり(退縮)します。また、歯並びや歯の形によっては細かいところまで電動ブラシの毛先が届きにくいこともあります。かかりつけの歯科医院にて相談し十分な指導を受けてから使用した方がいいでしょう。また歯ブラシの大きさや重さも色々あり、子ども自身では充分使い切れないこともあります。保護者の方が仕上げ磨きで使用するにしても、電動歯ブラシだけに頼らず、手用歯ブラシも使えるようにしましょう。
Q
歯がかけたと言って子どもが破片を持ってきました。骨のように硬いのですが口の中を見ても、かけたようなところは見当たりません。これはなんですか?
A
萌出性腐骨(ほうしゅつせいふこつ)と言って、大人の歯が生える時に、その上を覆っていた骨がうまく吸収されずに残ってしまったものです。ほとんどが大人の歯が生え終わる時までに自然に取れてしまいます。しかし腐骨が大きくてかむと痛い、出血するなどの場合は、歯科医院で除去します。
小学校高学年
Q
朝起きた時、ご飯を食べる前に歯みがきをしたほうがいいですか?ご飯の後に歯みがきをしたほうがいいですか?
A
どちらか1回だけでしたら食べた後の方がいいでしょう。食べ物をそのままにして食べカスが残ってしまうことが一番よくないからです。食べカスには糖質がたくさん含まれていて、むし歯原因菌に利用されて酸をつくり、歯を溶かします。しかし寝ている間には口の中をきれいにしてくれる唾液はほとんど出ませんし、プラークができて口の中は少しネバネバしてしまいます。ですから朝起きて顔を洗う時に一緒にうがいをしたり、歯をみがくと頭もすっきりして目覚める効果もありますから、それもプラスしてできたらなおいいですね。
Q
歯みがきは一日何分すればいいですか?
A
毎食後、一回につき最低でも3分間を目標に磨くようにしましょう。歯と歯の間は歯ブラシでは限界があるためデンタルフロス(糸つきようじ)を使いましょう。人によって歯の本数も、形や歯並びも違うので、何分がいいとは言えませんが、プラーク(歯垢)は口の中にいる細菌が作ったネバネバしたもので、歯にしっかりと付いているので、歯ブラシで一か所を20回くらいこすらないと取れないのです。歯のすべての面に歯ブラシを20回くらいこすることを考えると3分ぐらいはかかるでしょう。市販されている歯垢染め出し液を時々使用して、自分の歯の汚れを全部取るには大体何分ぐらいかかるか測ってみると平均的な時間がわかるようになります。また、歯科医院で自分がいつも磨き残す場所の磨き方の指導を受けてみてください。
Q
むし歯は歯みがきをしていれば進行しませんか?
A
ごく初期の表面だけのむし歯(肉眼的には、わずかに白く濁った状態)であれば、十分な歯みがきや歯医者さんでフッ化物を塗ってもらったりして、口の中の環境をよくしていれば歯が再び石灰化をしてなおることもありますが、穴になってしまったむし歯はなおることはありません。むし歯は小さくみえても目に見えない深部で進んでいきますから、早急に歯科医院を受診してください。
中学生高校生
Q
一生懸命、歯をみがいているのですが、時々、歯ぐきの所が、冷たい水などでしみます。むし歯があるようではないのですが、どのようにすれば良いですか?
A
それは歯の表面のエナメル質が磨り減ってその内側の象牙質がむき出しになったり、歯肉が退縮して下がり根の表面のセメント質という神経が入っている組織が露出しているためです。これは、歯の磨き方で、さらに、露出してしまい、知覚過敏という現象をおこしてしまいます。まず、歯みがきの仕方ですが、歯ブラシの脇腹を歯と平行にあて、歯ぐきの上から回転させながら磨く方法(ローリング法)、または歯ブラシの毛先を歯と歯ぐきの境目に45°の角度にあて細かく(5㎜程度)前後に動かして磨く方法(バス法)をおすすめします。いずれも軽い力でていねいにみがくようにしましょう。歯ブラシの毛の硬さは、柔らかめにしてください。みがき方も自分では分からないうちに、間違っていることもあります。一生懸命のブラッシングの中に原因があるときもありますので、歯科医院で正しいみがき方を習うといいでしょう。また、しみ方がかなりひどい場合は、しみる部分に塗るお薬もありますのでかかりつけの歯科医師を受診しましょう。
Q
フッ化物塗布は、何歳位まで行うのが良いですか?
A
フッ化物は中学卒業まで塗布を行いたいものです。これはフッ化物が生えた直後の歯への取り込み量が多く、数年間フッ化物の取り込みが期待できます。すなわち第二大臼歯が12歳頃に生えてきますので、その後数年間は塗布したほうが良いからです。ただし、日常の歯磨きには、フッ化物入り歯磨剤を使い続けて下さい。一生歯を守ります。歯の萌出は個人差がありますので小児歯科の専門医に相談してください。
Q
歯医者さんに行くと、糸ようじ(デンタルフロス)がとても大事といわれます。大事な理由を教えて下さい。
A
毎日の歯みがきで、歯ブラシだけではみがけない所があります。歯と歯の間や、歯並びが悪く、凸凹になった場所には、歯ブラシの毛先が入らないので糸ようじ(デンタルフロス)を使ってきれいによごれをとります。とくにこの様なところは、むし歯になりやすい場所であることと、歯肉炎の原因にもなりますので、ぜひ歯ブラシ以外に糸ようじ(デンタルフロス)も使用することを、お勧めします。
こどもたちの口と歯
Q
「矯正歯科」と「小児歯科」のどちらを選べばいいのでしょうか?
A
一般に、矯正専門の歯科医院は、矯正治療において高度な治療技術を有しており十分な矯正治療を受けることができます(顎変形症・各種先天性異常・口蓋裂においては保険適応が可能です)。そのため、大人の歯科矯正治療は矯正歯科専門がよいと思います。
子どもの矯正治療の場合、小児歯科専門の歯科医院でも、むし歯や歯肉炎予防などの継続的なお口の管理を行いながら、歯の生え代わりなどの状況に応じて、最適なタイミングで矯正治療を行えることが多いと言えます。
双方とも、専門医か認定医であるか、標榜医なのかも確認してみてください。歯科医師なら誰でも診療科目は標榜できます。一方、認定医や専門医は矯正歯科学会や小児歯科学会が決めた基準を満たし、試験に合格したものに与えられる資格です。
現実には、全国で矯正歯科学会の認定医・専門医合わせて2,000人足らず、小児歯科学会の専門医は1,200人程度です。それに対して標榜されている医院は、矯正歯科が約20,000 医院、小児歯科は約40,000医院です。つまり、標榜していても必ず専門医であるとは限らないのが実状です。
そのため、最終的にどの歯科医院で矯正治療を受けるかについては、ホームページなどで判断するだけでなく、実際に医院で担当医による治療相談を受けてから、慎重に判断することが必要です。
子どもの矯正治療の場合、小児歯科専門の歯科医院でも、むし歯や歯肉炎予防などの継続的なお口の管理を行いながら、歯の生え代わりなどの状況に応じて、最適なタイミングで矯正治療を行えることが多いと言えます。
双方とも、専門医か認定医であるか、標榜医なのかも確認してみてください。歯科医師なら誰でも診療科目は標榜できます。一方、認定医や専門医は矯正歯科学会や小児歯科学会が決めた基準を満たし、試験に合格したものに与えられる資格です。
現実には、全国で矯正歯科学会の認定医・専門医合わせて2,000人足らず、小児歯科学会の専門医は1,200人程度です。それに対して標榜されている医院は、矯正歯科が約20,000 医院、小児歯科は約40,000医院です。つまり、標榜していても必ず専門医であるとは限らないのが実状です。
そのため、最終的にどの歯科医院で矯正治療を受けるかについては、ホームページなどで判断するだけでなく、実際に医院で担当医による治療相談を受けてから、慎重に判断することが必要です。
Q
現在、乳歯列ですが、少しでこぼこしています。かかりつけの歯医者さんに相談したところ、永久歯への生え変わりまで様子をみましょうと言われましたが、それで良いのでしょうか?
A
子どもの歯並びのでこぼこの治療に関しては、大人の歯並びになる過程で改善する場合もあるので、先生の言われることは間違ってはいないと思います。ただし、症例によっては乳歯列のときに早めに治療開始をした方が予後の良い場合もありますので、心配でしたら、かかりつけの先生とは別の矯正または小児歯科専門の先生に相談されてもいいでしょう。
Q
子どもの歯科矯正の最新技術・最近の傾向(トレンド)などがあれば教えてください。
A
乳歯( 子どもの歯) の反対咬合は(かみ合わせた時に、下の前歯が上の前歯よりも前に出ている状態)で上下のあごの骨のバランスに問題がなければ簡単な装置で、比較的早期にかみ合わせを改善できることがあります。
また、近年、口呼吸や頬杖、うつ伏せ寝が歯ならびやかみ合わせに影響を及ぼすことがわかってきています。子どもの時から口の機能を高めたり、食事のときに口唇を閉じてしっかりかむこと、姿勢を正し、仰向けで寝ることなど、日常の生活習慣を改善することにより、歯並びやかみ合わせの異常を予防し、正常なかみ合わせが得られる場合があります。
また、近年、口呼吸や頬杖、うつ伏せ寝が歯ならびやかみ合わせに影響を及ぼすことがわかってきています。子どもの時から口の機能を高めたり、食事のときに口唇を閉じてしっかりかむこと、姿勢を正し、仰向けで寝ることなど、日常の生活習慣を改善することにより、歯並びやかみ合わせの異常を予防し、正常なかみ合わせが得られる場合があります。